SNSや先輩を見て落ち込むくらいなら、
いちど、目の前のお客様を見つめてみてほしい。
もうすでに、あなたじゃないとダメな人がいるんだから。
こんにちは、ALLICIANT代表の斉藤です。
先日、あるスタッフが相談に来てくれました。
「もっと技術を上げたい。今のままじゃ不安で、お客様に満足してもらえない気がして…」
と。
こういう言葉が出る時点で、僕はすでにその人のことを誇りに思います。
だって、向上心を持って、自分の技術と真剣に向き合ってる証拠だから。
でも、そのあと彼女が口にした言葉が、ちょっとだけ気になったんです。
「SNSや先輩を見てると、自分なんて全然ダメだなって思うんです」
あぁ、これって“劣等感”なんですよね。
そしてこれは、美容師という仕事において、誰しも一度はぶつかる感情でもあります。
【劣等感と向上心は、似ているようで全く違う】
成長したい。うまくなりたい。
それ自体は、素晴らしいことです。
でも「自分はまだまだだ…」と他人と比べて落ち込んでしまうのは、ちょっと危険なんです。
劣等感からの焦りって、知らないうちに自分自身を追い詰めてしまいます。
本来のあなたの魅力や、大切にしていたものまで見えなくなってしまうこともある。
だから僕は、こう聞きました。
「じゃあ、あなたのことを“もう十分”って思ってくれてる人は、身近にいない?」
家族、友達、同僚、お客様──
誰か一人でも、あなたを信頼してくれている人がいたなら、
それって、すでに「結果」なんですよ。
【あなたを選んだ“たった一人”の重み】
指名のお客様が一人でもいるなら、それはその人にとって、
あなたじゃないとダメな理由があるということ。
技術?知識?SNSの映え?
そんな表面的なことじゃない。
「この人なら、髪も心も、ちゃんと向き合ってくれる」と感じたからこそ、
その人はあなたを選んでくれたんです。
だから焦る前に、ちょっとだけ胸を張ってみてほしい。
あなたの“らしさ”が、誰かの人生にちゃんと届いてるってことを。
【努力してる“ように見える人”と、ちゃんと向き合ってる“あなた”】
SNSでは、すごい技術や知識を持っているように見える人がたくさんいますよね。
でも、その人たちの“売上”や“指名数”を、あなたは本当に知っていますか?
もしかすると、数字ではあなたの方が上かもしれない。
もしくは、比べること自体が意味をなさないかもしれない。
なぜなら、美容師の価値って「数」や「派手さ」じゃないから。
誠実に、ひとりひとりと向き合ってきたかどうか。
そこにしか、本当の信頼やリピートは生まれない。
それを知っている人だけが、長く愛され続ける美容師になっていきます。
【馬鹿にする人ほど、お客様に選ばれない】
中には、他人を見下したり、マウントを取るような美容師もいます。
でも、安心してください。
そういう人に、お客様はつきません。
お客様は思っている以上に“敏感”で“本質的”です。
本気で向き合っているかどうかなんて、すぐに伝わります。
だから、あなたはあなたのままで大丈夫。
他人の評価じゃなく、お客様の笑顔だけを信じてください。
【斉藤から、あなたへ断言します】
美容師という仕事を、なめないでください。
シンプルで奥深く、答えが一生かかっても出ないこの仕事に、
1〜2年で全てを極めようとするなんて、無理があります。
だからこそ、焦らなくていいんです。
積み重ねて、積み重ねて、少しずつ深みが出ていくのが美容師という職業。
むしろ、続けているだけでもう素晴らしい。
あなたが美容師として、毎日お客様に向き合っているその姿が、
もうすでに「プロ」の証明なんです。
【人生の優先順位に、正解なんてない】
ALLICIANTは、仕事だけを追いかける場所ではありません。
プライベートを大切にしてもいい。家庭を優先してもいい。
“今の自分にとって一番大事なもの”をちゃんと選べることが、
美容師としての土台にもなるから。
あなたの人生が整ってこそ、お客様を幸せにできる。
そのバランスこそが、ALLICIANTの考える「本当のプロ」です。
【最後に──】
もし今、劣等感や焦りで少ししんどくなっている美容師さんがいたら、
この言葉を贈ります。
あなたは、もう十分頑張ってる。
あとは、自分を信じて、目の前のお客様に誠実であればいい。
そして、そんなあなたの背中を、僕はこれからも支え続けたい。
ALLICIANTは、どんな人にも“ここでなら自分らしく働ける”と思ってもらえる場所でありたいと願っています。
僕たちは、あなたの味方です。
焦らなくていい。比べなくていい。
大切なのは、あなた自身が“自分を肯定してあげられること”ですから。
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