代表コラム

美容師が“売りたいもの”と、お客様が“買いたいもの”は違う。

美容師は、美容学校で免許を取り、サロンに就職してからも何年もかけて練習し、ようやくスタイリストとしてデビューします。

それこそ、営業後のレッスンや休日返上の練習、ウィッグ代に何万円もかけて…。

でも、やっとスタイリストになっても、現実はこうです。

・お客様がリピートしてくれない

・先輩(上司)に入客が流れてしまう

・自分に入客が回ってこない

・アシスタントに逆戻り

・そして、給料もほぼ変わらない

──これ、よくある話です。

だけど僕から見たら、完全に“努力の方向”がズレてるんです。

その理由のひとつが、タイトルにもした通り、

「美容師が売りたいもの」と「お客様が買いたいもの」は違うから。


たとえば、美容師にとっては“カット技術”が命。

でもお客様は「若々しく見えるか」や「自分の悩みが解決するか」を基準に見ている。

つまり、お客様が求めているのは「自分の人生がちょっと変わること」。

その手段が“カット”であれ、“髪質改善”であれ、“トリートメント”であれ、手段はどうでもいいんです。

ここで、パーマの話も少ししましょう。


パーマ比率は全国平均で10%以下。

これ、業界にいる人でも知らないことがあります。

つまり、美容室に来るお客様のうち、9割はパーマを求めていない。

昔は違いました。

美容室は“パーマ屋さん”と呼ばれていたくらいで、年齢を重ねてボリュームが出なくなった髪に、ふんわり感を出すために必要だった。

理容室は“床屋さん”、刈り上げ・顔剃り・清潔感重視のスタイル。

でも、今は時代が変わりました。

・パーマをかけなくてもボリュームが出せる薬剤がある

・乾かすだけでツヤが出るトリートメント技術がある

・「かけすぎると老けて見える」と避けられる傾向もある

パーマって、数をこなす練習しないと本当に下手になります。

デザインも難しくて、狙いと違う仕上がりになりやすい。

下手すると「おばちゃんっぽくなった…」とクレームに。

一方で、今のトレンドはというと──

✔ カラー

✔ 髪質改善

✔ トリートメント

✔ ストレート系メニュー

つまり、“デザイン”より“素材美”に価値を置く時代になってきてるんです。

それなのに、美容学校ではこれらを教わりません。

教科書は30年前からほとんど変わってないから。


僕は、美容師じゃない立場だからこそ、

この「業界のズレ」に早くから気づけたんだと思います。

本当は素質があるのに、努力する方向を間違えている。

しかも、それを誰も教えてくれない。

だから、結果が出なくて辞めていく。

“美容師に向いてない”と思ってしまう。

でも、それってあなたがダメなんじゃなくて、教える側の問題なんです。

実際、美容師の離職率は異常です。

10年で9割が辞めていく業界なんて、他にありません。

しかも、美容学校の先生が現場を知らないまま指導している。

だから、ALLICIANT(アリシアン)を立ち上げました。


ALLICIANTは、

「技術がすごい人」が評価される場所ではありません。

「お客様の悩みと本気で向き合える人」が、結果を出していける場所です。

・ブランク10年の主婦美容師が時短勤務で月80万円

・20代でも売上200万超え

・“センス”がなくても、“再現性”がなくても、“想い”と“素直さ”があれば結果がついてくる

美容業界の当たり前に、疑問を感じてきたからこそ生まれたサロン。

それがALLICIANTです。

ALLICIANT代表 斉藤章行

ALLICIANT代表 斉藤章行

昭和57年生まれ。美容業界歴15年以上。関西を拠点に、美容業界専門のデザイン・マーケティング会社を経営し、複数の美容室をプロデュース・運営。美容師ではないが、現場と構造を熟知しており、2023年に“下積みで夢を諦める若手をなくしたい”という想いからALLICIANTを設立。技術・収入・働きやすさを軸に、美容師の自己実現を支援する新しい働き方を提案している。 サロン運営に加え、オリジナル商品の薬剤開発にも取り組むなど、美容師が安心して輝ける未来を現場と経営の両面から追求している。

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